

でも、シェイのドレインバルブやレバーがちゃんと映ってる写真て少ないので、形を決めるまでがひと苦労。最終的には、所属してるクラブKKCの会報に連載の浮津さんのシェイ製作記と、海外のこのサイト(http://www.modelenginemaker.com/index.php/topic,171.75.html)の写真を全面的に参考にしました。
まず、ドレインバルフの開閉テコです。0.8x0.8ミリ角棒に糸鋸でスリットを入れ

テコ部を大体の形に整形したら、差し込み部分を0.4ミリにドリルレース

ドリルから離して、仕上げです。

中央の、レバー作用用のテコは同じく0.8x0.8角棒から。相当実物とかけ離れた形です。レバーは、0.3ミリ真鍮線を帯状にしたもの。

3つ付くとこうなります。この時点で、バルブ開閉テコのスリット部の片側は削り落としてフォーク状ではなくしてあります(実物に倣って)。

シリンダーに装着。レバーを動かすロッドは0.25ミリの燐青銅線です。
ちなみに、ドレインパイプは物理的に付けられなくなってしまったので、省略せざるを得ませんでした。


まず、ボイラーブレイス。煙室に付く座金を厚くしました。


バルブロットは、何かの時にはずせるようにガイドヨークに瞬間止め。弁室には差し込んであるだけです。

さて最終過程の汽笛と安全弁です。
汽笛は4ミリ丸棒から、安全弁は2ミリパイプと1ミリ真鍮線の組み合わせをドリルレースしました。安全弁は一番太い所で、1.5ミリです。スティームドームへの「落とし蓋」は4ミリ丸棒を3.5ミリに削り薄切りカット。

「落とし蓋」にまとめます。汽笛のテコは0.4ミリ洋白線を曲げた後で平らに削り、本体に差し込んでハンダ付けしました。

こんな感じに。今はまだ固定してません。塗装後に、接着剤止めする予定です。

弁室へ延びる給油パイプを差し込み、生地完成です。第1、第2動輪間をもう少し広げれば良かった、など反省点はいろいろあるものの、今回目標にしてた「モーター、車輪、ギア、ビス、カプラー以外はパーツを使わない狭義の自作」は何とか達成できたみたいです。また、出来上がった時の満足感と虚脱感は、モノを作る者だけが味わえる特権(?)でしょうね。




ダックスサドルと。ダックスは大型機ですね。

さて、次は…
適当な真鍮丸棒をドリルレース。足は0.6ミリ真鍮線、台座はリベットを打った後で曲げた0.2ミリ燐青銅板です。

塗装後に透明接着剤を充填してレンズとする予定です。

次はキャブ周りを完成させます。具体的には、ドア下ステップと屋根、そして先に作っておいた手すりの取り付けです。
ステップは0.8x0.3ミリ帯板で、リベットを打った後よじります。上部を折り曲げているのはキャブ床板にハンダ付けする際保持しやすくるため。ハンダ付け後はキャブ下辺と床板が密着するよう、削ってしまいます。

床板にハンダ付け。リベットの位置はいいようです。

屋根の取り付けははめ込み式としました。塗装後窓ガラスが取り付けやすいというメリットはありますが、タンク機ではキャブの底が開いておりあまり意味がないかも。まぁ習慣のようなものです。裏側に、Pカッターで筋を入れて曲げた0.5ミリ板をハンダ付けしました。当然、固めにはめ込めるサイズに調整してあります。

屋根上には天窓を取り付け。0.8ミリと0.5ミリ真鍮板の組み合わせです。屋根のカーブとのなじみは、屋根ではなく天窓の下面を削りました。

キャブに手すりをハンダ付けし、上回りで残す所は、スティームドーム上の安全弁+汽笛だけとなりました。
