
フロントビームが付くと、蒸気機関車の下回りっぽくなります。ケーディーカプラー(現在はマイクロトレインズ・カプラーと呼ぶ?)のNゲージ用は胴体を若干削って取り付けました。このあとカトーのユニトラック(282R)のエンドレスでウエイトを載せた走行試験を開始。前後進とも低速から、なかなスムーズに走ってくれてます。

ブレイスには、2ミリ真鍮丸棒を輪切りにした、煙室との取り付け座を付けました。ビームへの取り付けはあとです。

フロントエンドビームの次はブレーキ関係の製作です。特にシューは小さく視力的にかなり厳しいのですが、以下の手順で削り出しました。
まず1x1ミリ真鍮角棒を鈍して、手元にあった動輪と同じ直径のパイプに巻き付け、丸め、切断、それをそこらの0.3ミリ真鍮板にハンダ付けします。

その後、糸鋸で必要個数だけ幅2ミリ程度の大きさで山形に切り込みを入れ、ヤスリでそれぞれが同じ形になるように整形すると共に、ブレーキハンガーがはまり込む溝を糸鋸やピラニアソーを使って厚み方向に掘ります。さらにシューの表面を削ってパットを表現したあと、ハンダを溶かしてシューを板からはずし、本体の出来上がりです。

完成したシュー本体。2個失敗しただけで、ざっと見、揃った6個ができました。

本体は3x6ミリの真鍮平棒から削り出し、カプラー受けとボルト埋め込み用の穴などを開けます。

先ず裏面にビーム取り付け用の鉄板となる0.2ミリの燐青銅板を貼り付け、0.4ミリ洋白線のボルトを植え込み(右下は大分位置がずれたので、後から修正)ました。下に見えるのは台枠との取り付け板で、1ミリ真鍮板から切り出し、カプラー用のネジを切っておきます。

表側にはエプロン(0.2ミリ燐青銅板)が付きます。線路とのクリアランスを取りたいので、縦方向を若干短くしました。エプロンの下側には0.2ミリ燐青銅板を細く切り出した帯をハンダ付けし、0.3ミリ洋白線を植え込んでます。ほかの植え込みは0.4ミリ。

裏側にはリベットを打ち出した0.5x0.3ミリ真鍮帯板を貼り付け、ブレイス(ボイラーを支える棒)固定用の0.3ミリの穴を開けました。

2本の棒がブレイスになります。0.6ミリ洋白線で、エンドビームに開けた穴と等間隔に穴を開けてあり、ビームを台枠に固定した後で0.3ミリ線でかしめる手筈です。実際の工作の手順は逆で、先ず0.6ミリ線のビーム固定部を万力でぎゅーっと挟んで平にし、ヤスリで形を整えた後に穴を開け、それをビームに瞬間接着剤で仮止め、その穴をガイドにビームに穴を開けました。それにしてもボルト植え込みが多く、このエンドビームは思ったより難物です。なお、作業はさらに続きます。

あっ、年が変わってます。あけましておめでとうです。