9400型、台枠とイコライザーの表現 (2)
2008年 09月 28日
厚みもなく貼りぼて的です。「インチキだぁ」と言われればその通りですが、何にもないより、ごちゃごちゃしていて本物っぽいのでは?
ところで「本物っぽい」でどーいうことなんでしょうねぇ〜。
その昔、TMS誌上ではレイアウトを「舞台」、車両を「役者」と言うように、鉄道模型を演劇に例える風潮がありました(今でもあるかもしれません)。その意味するところを、当時もわかっていたつもりだったのですが、それでも「1/80光線銃」(長らく16番ゲージャーでした)があればいいなぁ〜と思っていたものです。
でも、もし今そんな銃があっても欲しくないでしょうね。実物を単に1/80なり1/87、あるいは1/150にした車両や建物、そして風景は単に実物を縮小したもの過ぎず、その魅力も同じ縮尺で小さくなってしまいますから。実物は実物の大きさで見るのが最高です。
一方、模型は実物の魅力をギュッと凝縮した、設計図から起こしたイラストよりも、むしろ似顔絵を描く感じで作りたいものです。非常に難しいですが、強調と省略、しかもスケールモデルからは逸脱しない模型作り―これも昔からTMSで幾度となく言われてことですけど―をしたいもんです。そんな模型が作れたら、実物を忠実に縮尺した模型より、はるかにカッチョよく本物っぽく見えること請け合いです。