9400型、ブレーキテコ (2)
2008年 06月 23日
ブレーキ装置の材料は、0.5ミリ真鍮板と、1.2ミリX0.3ミリの真鍮帯板、それに0.4ミリと0.5ミリの真鍮線。これらを現物合わせで加工しました。
装置全体の構造は9400のそれは全然わからないので、手持ちのアメリカ型(コロラドナローの蒸機も含め)の資料を眺めつつ、結局、一般的(?)なものを簡略化しています。
第4動輪にかかるブレーキは、2本のアームが間接でつながったタイプで、ちょっと、バルプギアのような工作が味わえました。
今回一番悩んだのが、第4動輪側エンドに付くブレーキロッドのアジャスターをどんな形にしようかということ。
国鉄9050型などはブレーキシリンダーのテコと動輪の間に付いているタイプで、9400もそうじゃないかと思うのですが、それってせっかく老眼に鞭打って作ってもあんまり目立たなそう。ということで、C56のように、テコの後ろに台枠から飛び出すように付いて存在をはっきり主張しているタイプに決定しました。
作り方は、アジャスターは、1.2ミリ角の真鍮角材を、0.4ミリの穴を掘ったあとで直径1ミリ、0.8ミリ、0.9ミリの3段にドリルレースし、0.4ミリ線を差し込みハンダ付け。ターンバックル部は外形3ミリ、内径2ミリのパイプに0.4ミリの穴を開け、肉厚をドリルで薄くしたあとで焼き鈍し潰したものです。
1.2ミリ角を使ったのはたまたま手元にあったというだけです(引き出しの中の1ミリ径の真鍮線を探すのがめんどうだった)。
また、パイプを潰してターンバックルをつくるときは、真鍮の厚板などを削ってちゃんと型を作るべきですね。そうしなかったんで、変な形に潰れ何個もおしゃかを出すはめになってしまいました。横着はいけません。
尚、ブレーキシュウと動輪のトレッドとの間隔を各動輪で調整しやすいように、装置は3分割できるようにしています。
出来上がりを見ると、手間ひまかけた割には目立ちませんねぇ。自己満足の最たるものでしょう。ただ、逆に言うと自分の満足のためには必要な工作なんですよね、出来はともあれ。