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気になるバイオニュース、ちょっとマニアックな鉄道模型、心に滲みる酒場、まだバックパッカーという言葉が輝いていた時代の旅の話を中心に、徒然なるままに…


by Katsu-Nakaji

9400型動力まわり、トラブル,トラブル…

普通、テンダーからモーターへ給電する場合は、機関車とテンダーを結ぶドローバーを機関車側に絶縁してビス止めしてそれをテンダーのピンへ差し込みますが、鉄道模型趣味288号(「鉄道模型マル秘工作手帳」にも出ています)で坂本衛氏が提案した、機関車側にピンを絶縁して取り付け、それにドローバーを差し込む方式としました。ピンの根本には燐青銅板で作った帯板をハンダ付け、モーターの集電端子の片側と圧着するようにし、もう片方の端子はモーター本体にアースさせることで、リード線を廃止できます。

こうして、下回りだけですが、ついに機関車本体とテンダーが連結し線路の上を自走できるようになりました。パワーパックのつまみをクイッとまわしたら、シャカシャカ走り出したのには感激しました。しかしここからがトラブルの連続でーー。

まず前後で走りが全然違う。そこでギアの噛み合わせやら、線バネの圧力調整。ロッドと動輪の干渉・ショートの修正に汗をかき、やっとこさ何とか納得できる状態にして今度は我が鉄道の想定曲線半径400Rで試すと、フランジを削った中間の2軸が線路に落ち込むじゃありませんか。「なんでやねん!?」やっぱフランジレスの動輪可動では止むお得ないかとも思いましたが、前後進、右曲がり左曲がりで落ち込んだり落ち込まなかったりと、まちまち。第一、第四動輪に与えた左右動が大きすぎる可能性もあるので、軸受けにU型の真鍮線をハンダ付けしてガタを減らしたり、若干狭すぎた第三動輪のバックゲージを広げたり…。(カーブがきつ過ぎるなんて言わないように。12ミリゲージ程度なら、400R位通らなければためです)

そんなこんなをしているうちに、今度はモーターに異変が。もの凄い発熱と、突然の回転中止。それに、直接パワーパックにつなげているのにショートしてしまう、心霊現象とも言える状態に遭遇したのです。「よたモーターだったか…」と買い換えを決意。ただどうなっているのか知りたくて分解してみると、何とコンミに巻き付けてある銅線の一部が切れてほどけ、モーター軸にぐるぐるに絡み付いているではないですか。「世の中何が起こるかわからん」と呟きつつ絡み付いた導線を取り除き、ちぎれてあっちゃこっちゃ向いてる他の銅線も整理したあとで組み直すと、ウィーンと小さな音を立てて回り始めました。発熱もなく、ショートもありません。「買い換えずに済んだ」ーーほっと胸を撫でおろし、モーターをギアボックスにセットし再び走行試験へ。そしてさらるトラブルが…。

最初は結構スームースに動いていたんですが、あとから頻繁にウォームの噛み合わせがはずれるようになり始めたのです。そこで噛み合わせを固めにするためモーター取り付け板の角度を変えようと触れてみると、グラグラしてるじゃありませんか!「ヤバイ、取れる前に真鍮板で補強しよう」とギアボックスをはずした途端、ポロっととれてしまいました。

新しく作った止め板は0.8ミリの真鍮板です。まぁ、0.5ミリのままだと早晩だめになっていたでしょうから、結局はこれで良かったと言うことになるのでしょう。再びモーターを取り付けて線路を走らせてみると、今度は前後進ともとても安定してます。また、ギアボックスが付いてる第三動輪にかかっている線バネを、あまり効果がないのでかからなくしてみたら、台枠の傾きが修正されると共に、中間動輪の落ち込みもほとんどなくなりました。「ウッシ!」再びガッツポーズです。

写真は上がモーターへの配線の様子、まん中がとれた止め板と新しく作ったやつ、下が新しい板をギアボックスにハンダ付けして台枠に組み込んだ状態です。



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by Katsu-Nakaji | 2007-10-23 13:13 | 12ミリ国鉄9400型 | Comments(0)