気になるバイオニュース、ちょっとマニアックな鉄道模型、心に滲みる酒場、まだバックパッカーという言葉が輝いていた時代の旅の話を中心に、徒然なるままに…


by Katsu-Nakaji

日本初の遺伝子治療薬、承認申請準備へ

創薬ベンチャー、アンジェスMGはこのほどHGF遺伝子治療薬「AMG0001」の国内第III相臨床試験が成功裏に終わったと発表しました。AMG0001は強い血管新生作用を持つ肝細胞増殖因子(HGF)を造る遺伝子を局所に投与し、新しい血管を造り虚血状態の改善させようというものです。現在治療法がない、末梢性血管疾患や虚血性心疾患に対し効果があると期待されています。

国内第III相臨床試験は重症下肢虚血症患者に対し行われていたもので、同社では比較対照のためのプラセボ(偽薬)群による症状改善率が30.8%だったのに対して、AMG0001の改善率は70.4%なったとしています。副作用については数例認められたものの、治療薬との関連性が無いか低いと判断され安全性も確認できたことから、今後は承認申請に向けた準備を進める方針です。

もし製造承認が得られれば、同薬は日本で初めてのヒトに対する遺伝子治療薬となります。近年、実際の製品が出ない中、創薬ベンチャーに対する投資家の反応は冷ややかなものになっていましたが、AMG0001によりバイオ投資が再び活気づく可能性があります。また、遺伝子治療薬開発の全体に弾みがつくことも十分に考えられ、今後の動向は要チェックでしょう。
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by Katsu-Nakaji | 2007-06-29 14:30 | バイオニュース | Comments(0)