気になるバイオニュース、ちょっとマニアックな鉄道模型、心に滲みる酒場、まだバックパッカーという言葉が輝いていた時代の旅の話を中心に、徒然なるままに…


by Katsu-Nakaji

"100%バイオエタノール"のインディ500レース開催

アメリカの代表的な自動車レース、「インディアナポリス500マイル」決勝が5月27日、インディアナポリス・モータースピードウエーで開かれました。最終戦の優勝を飾ったのは、女優アシュリー・ジャドの夫でスコットランド出身のダリオ・フランキッティ。優勝は彼にとって初めてで、スコットランド人としてはインディ史上2人め。

これだけでは全然バイオではないのですが、今年のインディカー・シリーズの注目点は「100%バイオエタノール燃料の使用」が義務付けられたこと。バイオエタノールはトウモロコシなどの植物から作られるアルコール。光合成の段階で大気中の二酸化炭素をたっぷり吸収した植物からできた燃料なので、燃焼時に二酸化炭素を排出してもトータルで+ーゼロと、地球温暖化物質としてカウントされません。つまり「F1よりもスリリング」とも形容され、ひたすらアクセルを踏み続け周回コースを限界のスピードで駆け抜けなければならない、何とも豪快なこのレースが、「世界で一番地球に優しい自動車レース」に変貌してしまったのです。

インディではすでに、同じアルコールのメタノール(これは天然ガスなどの化石燃料からできるので温暖化物質とみなされる)使用が1969年から義務付けられていたので、ホンダなどの参加自動車メーカーは、昨年実施の10%エタノール混合の移行期を経ての100%ルール適用に、比較的スムースに対応できたのでしょう。

ただ、いくら環境に優しいと言っても自動車レースなんですから、これまでより遅くなったり、つまらなくなってしまっては意味がありません。しかし、平均時速は230マイル(約360キロ)に達しており、興奮度も100%です。技術革新への、たゆまない努力のたまものと言えます。

環境保護というと、どこかに「我慢」の2文字が見え隠れするもの。しかしこの“グリーン・インディ500”は「エコをするにも楽しみを犠牲にすることなんかないんだぜ」と、まさにアメリカ的なメッセ—ジを発信しているようです。
[PR]
by Katsu-Nakaji | 2007-05-28 22:38 | バイオニュース | Comments(0)